日常16

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僕も続いて、魔那を置いたんだ。 凍夜は、(雄二の魔那も破裂するんやろ)って、思ったんだろうね。 ニンマリしてるよ。 けど… 「なんでやぁぁぁっ!  なんで、雄二のはぁっ、破裂しいへんのやぁぁぁっ!」 凍夜が納得できず、叫ぶ。 ゙ガコン゙ 「五月蝿いわい。  静かにできんのか!  おまえはっ!」 お爺ちゃんに殴られて、涙目で蹲ってるね。 「さて、雄二と凍夜の圧縮魔那の違いは、見ての通りじゃ。  初めの鍛練は、圧縮に慣れることからじゃ。  なので、単純に圧縮して貰うのじゃよ。  そして、それを投げて破裂させ、再度圧縮。  それを繰り返す訳じゃな。  次のステップは、圧縮の安定化じゃ。  雄二は、これをやっておったのじゃよ」 「って…  ワイ、置かんでも、良かったんじゃ…」 凍夜が、ボーゼンとして言う。 「そうじゃな。  じゃが、比較としては、分かり易かったじゃろ?  おぬしのおかげで、みんなが正しく理解できたわい。  ありがとのぅ」 そう言われて、凍夜は嬉しそうだ。 いや。 騙されてるから…凍夜。 まぁ、凍夜だから良いか。 「雄二の圧縮方法は、繊細なコントロールが必要なんじゃ。  なので、圧縮に慣れてから行う必要がある。  故に雄二以外は、圧縮の鍛練を続けるのじゃぞ。  周りに気を付けて、圧縮魔那を破棄するようにのぅ」 お爺ちゃんの言葉を聞いて、みんなは鍛練を再開したね。 凍夜も参加してるよ。
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