日常16

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お爺ちゃんが、僕の所へ来て言うよ。 「さて、雄二。  おぬしは、次のステップじゃ。  先程の圧縮魔那を、同時に2つ出してみるのじゃ」 「うん。  分かったよ」 「返事は{はい}じゃ。  良いの?」 「はい!」 僕はそう言うと、2つ… あっれぇ~ 「ほぉっほほほほ。  流石にすぐは、難しいであろう。  まぁ、中1の後半で習う故にのぅ。  それを終えると、玉ではなく、様々な形で圧縮魔那を生成できるようにするのじゃ。  これが、放出魔術の基礎じゃな。  それができて、初めて性質変化を覚えるのじゃよ」 性質変化って、何だろ? 「お爺ちゃん」 「先生じゃ!」 「あっと…  先生、質問です」 「ふむ。  何じゃな?」 「性質変化って、なんです?」 「雄二には、まだ早いが…  良いじゃろう。  それはな、魔那をイメージした性質に変化させることじゃ。  例えば、火などじゃな」 ああ。 火に変えれば良いんだ。 「こんな感じ?」 僕は床に置いている圧縮魔那を、火に変えて訊いてみた。
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