日常16

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「………  何故できるのじゃ?」 お爺ちゃんが、唖然として言うよ。 「オコジョとの戦いで、魔那を火にして放ったんだよ。  無意識で、怒りに任せてだけどね。  だから、オコジョを倒せたんだ。  その代わりに、放った火を纏った風の玉をぶつけられちゃったけどね。  それで、死にかけたけどね」 「なんとのぅ。  儂は、(オコジョが火を放った)と、思っておったぞぃ。  ふむぅ。  性質変化も行えるかぇ。  ほほほっ。  こりゃ、魂消たわい。  ではのぅ。  水や土、風、雷、氷などにも、変化させれるかのぅ」 楽しそうに言うねぇ。 できるかなぁ… 僕は、他の性質変化に挑戦する。 でもねぇ… 「う~ん。  水に変化させるのって…  結構、難しいかも」 結局、他の性質変化はできなかったよ。 「ほぉっほほほほほっ。  流石に、できんようじゃのぅ。  まぁ、そんなに、ほいほいできられても、困るのじゃがのぅ。  では、圧縮魔那の複数生成じゃ。  ほれやるぞぃ」 僕はそう言われて、鍛練を始めたんだ。 その日は結局、できなかったよ。 圧縮しない魔那は、複数生成できるのになぁ。
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