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授業が終わると…
みんなに囲まれました。
「雄二君。
1人だけの抜け駆けは、感心できないわねぇ」
みんなが、うんうんって頷いてる。
?
抜け駆けって…何だろね?
「一体、何のこと?」
「惚けないでよ。
雄二君だけ、安定した魔那圧縮を習っていたじゃないの」
お冠の蘭崎。
「えっ!
習ってないけど?」
「またぁっ!
じゃぁ何で、雄二君だけできるのよ」
奈那子ちゃんも詰め寄ってくる。
みんな、不満げだ。
「それは、オコジョの魔獣と戦ったからだよ。
僕は無意識で魔那圧縮して、火に性質変化させたんだ。
それを、オコジョに放ったんだよ。
そのやり方を覚えてたから、できるんだ」
みんなが、驚いたように僕を見るね。
「と、言うことはや。
雄二は、自分で方法を見付けたんか?」
僕は頷く。
みんなは、顔を見合わせてから謝ってきたよ。
「ところで、雄二君。
圧縮魔那を安定化させるには、どうすれば良いのかしら?」
「僕が言っちゃって良いのかなぁ」
教えて良いなら、爺ちゃんが教えてるよね。
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