日常16

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授業が終わると… みんなに囲まれました。 「雄二君。  1人だけの抜け駆けは、感心できないわねぇ」 みんなが、うんうんって頷いてる。 ? 抜け駆けって…何だろね? 「一体、何のこと?」 「惚けないでよ。  雄二君だけ、安定した魔那圧縮を習っていたじゃないの」 お冠の蘭崎。 「えっ!  習ってないけど?」 「またぁっ!  じゃぁ何で、雄二君だけできるのよ」 奈那子ちゃんも詰め寄ってくる。 みんな、不満げだ。 「それは、オコジョの魔獣と戦ったからだよ。  僕は無意識で魔那圧縮して、火に性質変化させたんだ。  それを、オコジョに放ったんだよ。  そのやり方を覚えてたから、できるんだ」 みんなが、驚いたように僕を見るね。 「と、言うことはや。  雄二は、自分で方法を見付けたんか?」 僕は頷く。 みんなは、顔を見合わせてから謝ってきたよ。 「ところで、雄二君。  圧縮魔那を安定化させるには、どうすれば良いのかしら?」 「僕が言っちゃって良いのかなぁ」 教えて良いなら、爺ちゃんが教えてるよね。
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