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「苦し紛れの、お爺ちゃん先生か。
まぁ、良かろうて。
魔那はのぅ。
時間が経つと、魔素に戻るのじゃよ。
圧縮されたとはいえ、魔那は、魔那じゃ。
じゃから、魔素に戻ったのじゃよ」
ふぅ~ん。
なるほどねぇ。
「ねぇ、お爺ちゃん。
先生。
安定した圧縮魔那を維持したい場合は、どうすれば良いの?」
「魔那を注ぎ続けるしか、ないのぅ。
魔那を供給しておる間は、維持可能じゃからな」
そうなんだ…
圧縮した魔那って、結構、丈夫だよね…
これってさぁ。
鎧みたいに身に纏えば、怪我しなくなるんじゃない?
「お爺ちゃん先生。
安定圧縮魔那を体に纏わせれば、身を守れるんじゃないの?」
そう言うとお爺ちゃんが、ヤレ、ヤレって顔をしたね。
「そうじゃのぅ。
それが、次のステップなのじゃが…
おまえは、儂の孫じゃが…
なんで、そこまで分かるのじゃ?
こりゃ、先生方が困ったじゃろうな。
まぁ、良いて。
雄二が言う通りじゃがの。
全身を覆ってはならぬぞ」
「えっ!
どうして?」
「動けなくなるわい。
顔を覆ってしもうたら、息ができずに死ぬぞぇ。
必要な箇所を、上手に覆うのじゃよ」
なるほどぉっ。
そりゃ、そうだよね。
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