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そんな優奈に苦笑しながら、僕は教えるよ。
「魔術の授業で使うんだぁ。
今度ね。
魔那で鎧を作るんだよ。
だけど、鎧の形を知らないからねぇ。
だから、鎧を調べるのに、借りてきたんだよ」
「ふぅ~ん。
雄二君、鎧、着るんだぁ…
私のナイト様…キャッ」
{ナイト様、キャッ}って…
まぁ、ね。
優奈を守れるように、なりたいんだけどね。
思わず、真っ赤になっちゃったよ…
って!
おまーら!
人の部屋を覗いてんじゃねぇっ!
隆達が、ドアの隙間から覗いてました。
僕に気付かれたと分かった隆達が、部屋へ入ってくる。
「へへへへへっ。
ごっそーさん」
「いーネタっ!
グゥゥゥドォじぁわいねぇ」
満面の笑みで、言ってくる。
扉の向こうで、なにやら騒がしい。
どうやら、凍夜が、美鈴ちゃんに説教されてるようだね。
おそらく奈那子ちゃん達は、苦笑しながら見てるんだろうねぇ。
「ふぇっ!?
もしかして…
今の、見ちゃったぁのぉ?」
ウル目で隆達を見る。
「ぐふっ!?
すんげぇ、罪悪感が…」
「シッカリしんさいや。
真実を伝えるには、耐えるんよ…
うううっ」
なんか、ダメージを受けてます。
ザマァ。
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