日常16

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次の日。 見事に寝坊しました。 食パンをクワえて爆走中です。 隣には凍夜。 コイツは、何時ものことだけどね。 「今日は、お仲間がおるやん。  ラッキィー」 おまえと、一緒にすなっ! まぁ、ギリギリ、間に合いましたけどね。 そして、何時ものように授業を受けてから、魔術の授業。 みんなは、複数生成にチャレンジ中。 凍夜は、色んな武器を作って遊んでるねぇ。 お爺ちゃんに見付かって、殴られてたけど…。 自業自得でしょう。 そして、お爺ちゃん。 呆れたように、僕へ近付いて来るんだよ。 「雄二や。  このマネキンは、どうやって…  ふむ。  魔那で、できておるのぅ。  雄二が作ったのかぇ?」 「うん…じゃなかった。  はい。  色んな鎧を調べてるんだけど…  実際にどう機能するのか、イメージできなかったんだ。  なので、マネキンに着せながら、調べてるんだよ…です」 お爺ちゃんは、僕を繁々と見ながら言うよ。 「マネキンは、どうやって作ったのじゃな?  誰かに、習ったのかのぅ?」 なんで、そんなこと訊くんだろ? 「自分の全身を、魔那で覆ったんだ。  …です。  それを引き剥がして、巨大化させたんだ。  …ました。  それを圧縮して、マネキンにしたんだ…  です」 だぁぁぁっ! お爺ちゃんへの敬語って、話し難いよぉっ。
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