日常16

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そんな凍夜へ、美鈴ちゃんが言うよ。 「そうなの?  じゃぁ、武器以外も、当然、精製したのよね」 「へっ?」 「細かな精製が必要な物も、色々と、作ったのよねぇ」 そう言って、ニコヤカに笑ってる。 なんか…怖いです。 当の凍夜は、冷や汗をダラダラ流してますねぇ。 美鈴ちゃんは、凍夜の耳を引っ張って連れて行く。 思わず心の中で、ドナドナを歌っちゃったよ。 「あちらで、圧縮精製の練習するわよ!」 「わーった、わーたからぁ!  耳ぃっ!  離してぇなぁ~」 世話焼き女房の尻に敷かれる、旦那のようだね。 ご愁傷様。 その後は、各自で魔那圧縮の鍛錬を、始めてるんだ。 女の子達は、繊細な圧縮を行ってるよ。 色々な小物を作り出したりね。 凄いなぁ。 僕も、鎧の細部を詰めてるんだ。 チェーン状にして圧縮したり、紐にして編み込んだりね。 布状にもしたよ。 もちろん、本当に編みこむ訳じゃないよ。 その様にイメージするのさ。 そうやって、精製するんだよ。 その日で、鎧造りはほとんど終わったんだ。 後は、実際に着けてみないとねぇ。 性能や着心地を、確認したいんだけど… お爺ちゃんが、許可してくんないんだよ。 暇だなぁ。 だからさぁ。 チョロQを造って、遊んでました。 この、おもちゃ。 以前に行った博物館で、展示されてたんだ。 大昔のおもちゃだよ。 そこに、構造の解説があったんだぁ。 それを覚えてたのさ。 ゼンマイの反動で、車輪を動かす、単純な造りなんだ。 だから造れるのさ。
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