1831人が本棚に入れています
本棚に追加
/368ページ
そんな凍夜へ、美鈴ちゃんが言うよ。
「そうなの?
じゃぁ、武器以外も、当然、精製したのよね」
「へっ?」
「細かな精製が必要な物も、色々と、作ったのよねぇ」
そう言って、ニコヤカに笑ってる。
なんか…怖いです。
当の凍夜は、冷や汗をダラダラ流してますねぇ。
美鈴ちゃんは、凍夜の耳を引っ張って連れて行く。
思わず心の中で、ドナドナを歌っちゃったよ。
「あちらで、圧縮精製の練習するわよ!」
「わーった、わーたからぁ!
耳ぃっ!
離してぇなぁ~」
世話焼き女房の尻に敷かれる、旦那のようだね。
ご愁傷様。
その後は、各自で魔那圧縮の鍛錬を、始めてるんだ。
女の子達は、繊細な圧縮を行ってるよ。
色々な小物を作り出したりね。
凄いなぁ。
僕も、鎧の細部を詰めてるんだ。
チェーン状にして圧縮したり、紐にして編み込んだりね。
布状にもしたよ。
もちろん、本当に編みこむ訳じゃないよ。
その様にイメージするのさ。
そうやって、精製するんだよ。
その日で、鎧造りはほとんど終わったんだ。
後は、実際に着けてみないとねぇ。
性能や着心地を、確認したいんだけど…
お爺ちゃんが、許可してくんないんだよ。
暇だなぁ。
だからさぁ。
チョロQを造って、遊んでました。
この、おもちゃ。
以前に行った博物館で、展示されてたんだ。
大昔のおもちゃだよ。
そこに、構造の解説があったんだぁ。
それを覚えてたのさ。
ゼンマイの反動で、車輪を動かす、単純な造りなんだ。
だから造れるのさ。
最初のコメントを投稿しよう!