日常16

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そんなことしてると、凍夜が美鈴ちゃんの目を盗んで、やって来たんだ。 「雄二ぃっ。  また、おもろそうなこと、やってるやないかぁ」 ニタニタ顔だ、気持ち悪いなぁ。 「許されている鎧は、造り終わったんだよ。  みんな待ちさ。  凍夜は、鎧を造れるようになったの?」 確か、美鈴ちゃんと、チャレンジしてた筈なんだけど… 「もうちょっとやな。  今は、ちと、休憩中やで。  それよりなぁ。  そのおもちゃって、やっぱ魔那で作ったかいな?」 興味津々だね。 「そうだよ。  昔のおもちゃで、チョロQって言うんだ。  ゼンマイで動くんだよ。  博物館で解説していたのを、覚えてたんだ。  動くようにするまで、結構、大変だったんだよなぁ、これ」 ゼンマイ部分の精製と、動力を伝えて車輪を動かす部分に、手間取ったんだよ。 単純な作りだと思って、嘗めてたよ。 ようやく、できたけどね。 そんなことをしてると、お爺ちゃんが来たよ。 どうやら、凍夜をマークしてるみたいだね。 でも、僕が見咎められちゃったよ。 「コラッ!  雄二は、何をやっておるのじゃっ!」 うっひゃっ。 怒鳴られちゃったじないかっ。 凍夜のせいだよ。
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