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「魔那で物を作ってたんだよ…です。
だって、{次のステップは禁止}って、言ってたでしょ。
だから、前に博物館で知ったおもちゃを、魔那で作ってみたんだ」
そう言うと、お爺ちゃんが驚いて、近付いて来たよ。
「まっこと、魔那でできておるわい。
ふぅぅむ。
これを、魔那でのぅ。
しかし、面白いことをするものじゃて」
えっ?
何が?
不思議そうに、お爺ちゃんを見ると、お爺ちゃんが言うね。
「魔那は、自分で遠隔操作が可能じゃ。
それなのに、わざわざゼンマイを再現して、動力に使うとはのぅ。
ふぉっ、ほほほほほっ」
笑われちゃったよ。
参ったね。
「しかし、じゃ」
んっ?
「それだけの造形が、できるようになったとは、のぅ。
バネを魔那で作れるなら、色々と応用ができそうじゃて。
ふむ。
子供の発想力は、驚きじゃわい」
そう言って、嬉しそうに笑ってるね。
何が、そんなに面白いんだろ?
僕には、分かんなかったけどね。
そんな感じで、しばらく授業は進んだよ。
僕は、色んな物を作って過ごしたけどね。
凍夜は、相変わらずだ。
おもちゃを作ったりして、遊んでる。
その度に、お爺ちゃんと美鈴ちゃんに、叱られてるんだけど…
懲りない、ヤツだなぁ。
ふぅ。
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