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そして、春休みが明ける。
優奈達は中学生だね。
中学と言うと、制服です。
今日、優奈の家へ、遊びに行ったら…
「雄二君。
ちょっと、待っててね」
って、部屋から出て行っちゃたよ。
まぁ、優奈のためなら、待ちますよ、僕ぁ。
しばらくして…
優奈が、モジモジしながら入って来たんだよ。
はい、制服姿でした。
か、かわいい。
惚れ直しですよ、はい。
「えへへへへっ。
おニューの制服よぉ。
どぉ、似合ってるかなぁ」
「うん。
とっても、似合ってるよ。
そーかぁ。
優奈は、今度から中学生かぁ…」
なんか、置いて行かれたような感じです。
優奈も、僕のことに気付いたようだ。
「本当は、雄二君と一緒に、中学校へ通いたかったなぁ。
でも、これでしばらくは、私の方がお姉ちゃんね」
ドヤ顔で告げる、優奈。
僕は苦笑して言うよ。
「はい、はい。
お姉ちゃん」
そう言って、頭を優しく、ポン、ポンと叩く。
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