日常16

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でも… 鎧に属性を付与ってさぁ… 付与したら、僕らが危ないんじゃ… 顔に出てたのか、お爺ちゃんが僕に訊いて来るよ。 僕って、分かり易いのかなぁ。 「雄二。  何か、分からぬことでもあるのかのぅ?」 「あっと…  {防具に属性を付与}って、聞きましたけど…  それって、危なくないんですか?  火を纏ったら、火傷しそうだし、冷気だと凍傷しそうなんですけど…」 「そりゃ、そうじゃ。  そうならぬように纏う方法を、今から教えるのじゃ。  魔那の鎧でも、熱気や冷気は、遮断できぬでな」 へぇーっ。 どうやるんだろう。 なんだか、わくわくしてきたよ。 「言うのは、簡単なのじゃがな」 んっ? 「鎧は、打撃や剣戟、銃撃を、ある程度防ぐ効果を得るために、作成したのじゃ。  無論、強度は魔那圧縮精度で変わる。  なので、より鍛練を積むことで、より良い物になるじゃろう。  そして、鎧の表面へ属性を纏わせるのじゃ。  これにより、魔術を相殺したり、取り込んだりするのじゃよ」 えーっとぉ。 鎧に付与するのではなくて、表層だけ? 「爺ちゃん先生。  なんで、表層にしか纏わせへんのや?」 凍夜が、馬鹿なことを訊くよ。 お爺ちゃんが、溜息を吐いてるね。 「おぬしは、少し考えてから言った方が良いのぅ」 凍夜は、{んっ?}て顔してるね。 「鎧に纏わせるということはじゃ」 「言うことは?」 「炎を纏わせると鎧が、炎になると言うことじゃ。  そんな物を身に付けて、おぬしは、無事でおられるのかのぅ。  {大丈夫}と言うのなら、儂は止めぬが」 いや、そこは、止めてあげようよ。
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