日常16

41/47

1831人が本棚に入れています
本棚に追加
/368ページ
「これ、これ。  先走るでない。  それを、今から習うのであろうが。  本当に、困ったヤツじゃのぅ」 そう言って、頬をポリポリ掻くお爺ちゃん。 みんなも呆れてるね。 「そ、そんな目で、ワイを見んなやぁぁぁっ!」 感じるんですね、分かりたくありません。 「話が進まんで、先を話すぞぃ」 凍夜は、放置だね。 分かります。 「鎧の表層に属性を纏わすのは、表層へ対流するようにするのじゃ。  魔那を圧縮した応用じゃな。  これを鎧の表層のみに行うことで、属性を纏う訳じゃよ。  これから行うことは2つ。  魔那を属性へ変化させること。  属性魔那を、鎧の表層へ纏うことじゃ」 口で告げるのは、容易いけど… 難しいよね、これ。 僕は、止められたと言うこともあるけど、未だに火しか魔那化できてないんだ。 他の属性への変化なんて、どうすれば良いんだろうね。 「属性への変化じゃが…」 僕が考えてると、お爺ちゃんが話し始めたよ。 興味津々です。 「おぬしらは、魔那を圧縮して、物を作り出しておる。  その際に、形を作り出すイメージを、しておった筈じゃ。  このイメージが、大切なのじゃよ。  圧縮魔那にて形成した、おぬしらなら、分かるであろう?」 確かに、物を圧縮魔那から作るには、明確なイメージが必要なんだ。 どんな物にするか分からないと、その形にならないからね。
/368ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1831人が本棚に入れています
本棚に追加