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「要……食べていい?」
「あぁ!?昼間っからなななななに言ってんだよ!ムリに決まってんだろ!」
「ムリじゃないよ?なんでも券、使うから」
「おまっ……それはそういうために作ったんじゃ……!」
「どう使うかは、持ち主の勝手でしょ?」
なんでも券を要の顔の前に持ってくると、俺はニヤリと笑って見せた。
「こ、煌輝の変態っ!」
「なんとでも言え」
「やっ……あっ……ちょ……!」
ずっとずっと片想いだった。
絶対叶わないと思ってた。
好きでいることで楽しいことよりツラいことの方が多かった。
だけど、今は違う。
そんなツラかったことなんて記憶から消えてなくなるくらい、幸せなんだ。
もう絶対離したくない。
そばにいたいし、いてほしい。
この先もお前を好きでいるからさ……。
「好きだ……要」
「し、知ってるっつーの!」
だからこれからも、
俺と、
至近距離恋愛、続けてください。
《完》
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