始まり

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「あ~!やっと終わった~」 背伸びをする。 「ほのか!買い物行こ~!」 カバンを持って私の所まで来た沙紀。 目がキラキラして、まるで子供みたい。 「行こっか!」 2人で校門を出る。 出た所でいきなり手首を掴まれた。 「今からどこ行くの?」 笑顔で私の手首を掴む、倉田 宏。 コイツの事、すっかり忘れてたのに。 「離して。気安く私に触らないで」 「相変わらずクールだね。俺、お前の事気に入った」 は? コイツ何様? 「気に入られても迷惑。とりあえず手離して」 手は離してくれた。 「冷たいのがそそる。また来るわ」 手を振りながら去って行く。
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