*ヤマボウシ*

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さわさわと、木の葉が揺れる。 ひらひらと舞うそれらに合わせて、足元の光も揺れた。 『ごめん』 貴方が囁くように奏でる声が、私の耳を撫でた。 甘く、柔らかな傷み。 『いいの』 何がいいのか分からぬまま、私は頷いた。
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