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「大丈夫か?おいっ!……近藤さん、何があった!?」
横から抱き締めるように支えてくれていたのは土方さん。
前に回されている腕を無意識の内に、強く握り締めていた。痛みから逃れるように強く。
「……クッ!!」
自分の力がどの程度のものか、多寡が知れている。それでも腕に痛みを感じた声が上から聞こえ。尋常では無い圧が加わっていると思った。
「近藤さん!何をした!」
違う。彼のせいじゃない。誤解を説きたくても声が出せない。横目で近藤さんの姿をとらえると、狼狽えていた。
私が居なくなった時もこんなだったのだろうか。
「大丈夫か!?カスミ!」
抱き締めている手に力が加わると、私の手にも力が加わる。
私が居なくなった時もこんなふうに心配をしていてくれたのだろうか。それを表に表さずに。
「だぃ……じょぉぶ……です」
絞り出すように言った言葉を。
「んなわけねぇだろぉが!!」
と、あっさり否定されてしまい。止まない頭痛に大声が加わり、更に痛みが増していく。
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