プロローグ

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佐藤滉こと俺は、ホワイトボードにこう書いた 『諦めたら、そこで試合終了だよ』 そして俺は席に戻り、一言。 「諦めなくても、試合は終了するよね」 バスケだと主に時間制限とかで 「言っちゃったよ!」 俺の斜め左にいる石野原涼が素早く突っ込みを入れてきた。相変わらず速い。 「いや、ほら、みんなあのセリフが大好きだけどさぁ…。普通に考えてみておかしいと思うだろ?」 「それもそうねー、どんなに諦めずに頑張ったところで、弱者は負けるものだし」 隣に座る明治遥が、俺の意見に同意する 「いやちょっと遥さん……、それはあまりにも酷な意見じゃありませんかね?」 涼が明治にツッコミを入れる 「でも実際そうだろ?野球であれサッカーであれバスケであれバレーであれ、どんなに諦めずに頑張ろうが、それはただの根性論であって、弱いチームは負けるってことだ」 ジャイアントキリングなんてそうそう起こるものではないしな…、人生はそんなに甘くない。
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