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すきのシャワーが霧をつくって 雨のように僕を包む うつむいて 嫌った生ぬるいあれこれを 見回した中には コエをうたうぼくを囲んで こちらを見てる人たち 強気になれば 大抵の事はどうにかなる またいつか 同じ雨が僕に降り注ぎますように 望む 忘れないように こんな気分は ぼくのものになる いつでも取り出せるように この手に繋いでおいて 誰もがぼくをすきだという 心地よさの中に 軽口紛れのすきだって それだけでも こうやってうけとって 自意識に苛まされて つかみ損ねたあれこれが 今ここに出揃うように ぐるり 僕の問いに応える すきすきすき ファンタジーのような展開 ほんとは不安でなんにも口にはしたくなかったけど 幼さをまとって 清浄(しょうじょう)な体(てい)で じっと見詰めてみたり なにも見定めない心で ここにあるよ 四六時中 手に取れるように また 思い返してる これさえあれば って おまじないみたいに唱えて たった一瞬でも 現実だった夢を お守りにして 大抵の事は いやしてくれる あんな心地 忘れないように すがるように 雨が降っても
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