症候

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この先が見えない僕は 君には物足りないかな 色とりどり君のいろんな言葉を教えてくれる君の恋の話 なんとなくだけど ぼんやり自分をあてはめてみても、 今の君の鮮明さを越えてはいかない このまま いようよ いつか誰かを選ぶ 一択の未来に 僕は弾かれるんだろう って やっぱり思うけど それほど残念じゃないよ 今はまだ 思い描ける先まではまだ 僕ら二人で こうして停滞した毎日を遊んでる そんな日々が ぼくを積み上げていくから 確かに、 惜しむような現状じゃない なんにも足りなくない 僕らの日々は 僕らの形をしている きっと誰もが望む型じゃない きっと君だって きっと君だって、 僕らをわけたりしない 気のきいた事も言えない 癒えないまま きみを送り出すときだけ 離れがたいと 見送る夜道の明るさが 不釣り合いな自分を閉じ込めて きらきらと柔らかな色がまとわりついて 真っ暗な河が光ってる
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