黄昏

3/6
前へ
/14ページ
次へ
チェーンをいくつも重ねたデニムのポケットから振動を感じて、慌てて携帯を取り出す。 『レン? おはよう。 今日の予定チェック済み? 20時から今日も満員御礼。 2本こなしたら3本目はプレミアムホテルで泊まりだから、精算は明日でいいわよ。』 『おはよう、凪子さん。 スケジュール了解。 1本目と2本目のホテルの場所と号数もメールちょうだい。 今からそっちに確認に行くと、時間ギリギリになっちゃいそうだから。』 『分かったわ。珍しいわね。毎日真面目に事務所に立ち寄るあんたが、今日はお寝坊さん?』 『ははは、まぁそんなとこ。よろしくね。』
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加