1“出会い”

2/13
前へ
/20ページ
次へ
――お足元にお気をつけてお降りください――― 新幹線のアナウンスが聞こえる 「やっと来れた…」 心が弾んでいる今、軽い足取りで、階段をかけのぼる トントントントントン 街にでると、朝だったからか 慌ただしく通り抜けていくサラリーマン、 鏡を見ながら歩くギャル、 腕を組みながら歩くカップルが目に入った 「うわぁ!!!」 この景色を見るのは受験日以来だと思い、素直に喜びがこぼれる だが、その声大きかった為か周りの視線がチクチク痛い 「アハハハハ」 とりあえず笑いで誤魔化そうと思い 笑いながらその場を立ち去るのであった 色々行きたい所はあるものの、引っ越し屋さんとの約束があるため どこかに寄りたい衝動を抑えながら 自分のアパートとなる場所に向かって歩いた
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加