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新撰組
前は壬生浪士組として活動していた百姓集団の集まりでもあった組。
局長.近藤勇がまとめていて、幹部達の大半が試衛館道場からの仲の人が多い。
そんな組の副長。土方歳三の部屋に人がいた。
「斎藤。俺に用か?」
土方が斎藤と呼んだ男は静かに頷いた。
三番隊隊長、斎藤一である。
斎藤は非常に冷静な男で物静かだが、剣の腕は沖田と互角。
色白で端整な顔をしていて、なかなかの美形。
「副長にお話しが。」
斎藤が俺に?
土方はそんなことを思いながら斎藤に座るように促し、二人は向かい合うように座った。
「で、話ってのは?」
土方は単刀直入に聞いた。
「例の件について。」
「例の件…。間者の事か。」
「はい。やはり副長の睨んだ通り、内通者がいるもようです」
「そうか…。」
此処最近屯所内の内容が漏れている事に気づき、内密で斎藤に調査をさせていたのだ。
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