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「秋月さん、本当にうちの息子が迷惑かけました。本当に申し訳ない。」
親父が事件の、というか俺の担当をしていた女刑事、秋月早織(あきづきさおり)に深く頭を下げた。
結局俺は拘置所に拘置されたのは3日。
親父が科料を払ってくれたから、判決が下るまでの約一ヶ月間は保護観察処分となった。
でもマジで焦った。
まさか自分が逮捕されると思ってなかったから。
大人たちのどす黒い欲とエゴを金だけでうまく操れたことが快感となってた。
良い大学に入ろうと必死に勉強した。
でも決まったら勉強なんてどうでも良くなった。
大学で知り合った友だちに誘われて、逮捕されるきっかけとなった店に出入りするようになった。
別にあの哀れな女たちを買ってやろうと思ったんじゃない。
あの黒い世界で金の力で優位にたてた。
それが最高に気持ちよかったからだ。
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