転校先は不良校

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そいつは俺の存在に気づいて屋上を出ようとした とっさに俺はそいつの手を掴んじまった 「なんで泣いていた」 俺にも分からないが、自然と口から出てきた言葉だった そいつは・・・姫川は一瞬戸惑った表情を見せたが 「その手を離せ」 男の俺でも一瞬ビビるぐらいの殺気立った声で言った なんだ?今のは だが、俺のS心が勝っていた 「離す前に答えろ。なぜ泣いていた」 その答えだけが気になっていた しかし 「目にゴミが入っただけだ」 流されただけだった 手を離し、屋上を去ろうとした姫川に向かって 「お前俺の女になれ」 そう言ったが、綺麗な黒髪をなびかせながら返事をせずに去っていった 姫川月歌 ぜってぇーに逃がさねぇ 俺の中の闘争心に似た何かが動き始めた
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