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「奈緒美あれから連絡あったか?」
斜め前に座る直人がしきりに、携帯を気にしている
「まだないけど、もう来るんじゃない?」
「仕事で遅くなっているんだ。仕方ないだろう」
直人の隣、私の前に座る亮が苦笑しながら直人を宥めている
「まったく連絡ぐらい入れろよな」
ブツブツ言いながら口元にグラスを持っていく
「直人ペース落とさないと、潰れるよ。
はい、今はこっちね」
烏龍茶を直人の前に置き、飲んでいたグラスを私の前に移動させる
「分かってる」
拗ねたように烏龍茶を飲み始めた
「理子が来たらまた、理子に飲まされるぞ?
奈緒美の言うとおり今はそれにしておけよ」
亮はそう言うとメニューを出して
「奈緒美は次なににする」
「どうしようかな…亮は?」
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