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下校時間は3時半。4時には帰宅するだろうな。
◇◇
私事であるが。
今、古着にハマりつつある。アメカジの古着ではなく、ヨーロッパの古着だ。
大胆なデザインや奇抜な柄が、何とも言えない。
エレガントなデザインでも、ジーンズやジャージで着くずすとあら不思議。
カジュアルに変身。
しかも、可愛い!
誰も持ってない一点物。
が、高い。一万円前後する。おいそれと手が出る代物ではないのだ。
今日はその古着屋に遊びに行く予定である。
◇◇
ヤバイ。
はしゃぎ過ぎた。試着を繰り返し、オシャベリを繰り返しあっという間に夕方になっていた。
マホさんより早く帰宅して、「おかえり」を言いたかった。
携帯がなる。
マホさんからだ。
すぐ帰るから!
家に着くと、何故か全身体操服を着てくつろいでいる。何故体操服?
「パジャマは早いでしょ?」
まあね。
私服着ればいいのに。
「気分じゃないよ」
ビスケットを食べながら、水戸黄門を観て笑っている。
「学校、楽しいかも」
ボソリとつぶやいた。
思わず抱き締めてしまいそうになる。昨日とは大違いの反応だ。
(よかったよかった)
ホッと胸を撫で下ろしていたら、水戸黄門も丁度、韻郎を出すクライマックスを迎えていた。
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