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ある日いつものように僕を魔法の練習の的として遊んだユズハ姉さまが一人の執事を連れてきた。
「このオモチャ治しておいて。次に来たときにまた遊べるようにね。」
いつもなら僕の傷を放置して去っていくのだがその日はなんの気紛れか執事に手当をするように言いつけて去っていった。
「かしこまりました」
30代近くの男は張り付けた笑みを浮かべユズハ姉さまが出ていくのを待ってからこちらを向いた。
彼は無表情なまま僕の体の手当てを始めた。
人に触られたことがほとんどなかったのでなんだかくすぐったかった。
そして手当てが終わり
「ありが…えっ?」
お礼を言おうと顔を上げた瞬間にぼくは冷たい石の床に押し倒された。
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