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どくん!!
「胸がっ……」
どくん!!
突然激しい動悸に教われ両手で強く胸を握りしめる。
ドクン!!
「あ゛ぁ゛…あぁぁああぁあーーーー!!!!」
何かが体の芯から溢れて内側から肉を破られるかのような痛みに悲鳴をあげる。
しばらくして痛みが収まり乱れた息を整えながらゆっくりと目を開く。
視界映ったのはよだれを垂らし殺気を放つウルフの群れ達だった。
いつの間にか囲まれていたようだった。
さっきまでの僕ならきっと恐怖で震えなんの抵抗も出来ずにあの世行きだっただろう。
でも今は違う。
自分でも感じるほど僕の体から魔力が滲み溢れている。
「これが…魔力。」
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