始まりの刻

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髪は何色にも染まっていない白。 まだ開くはずのない瞳は血の色のような深い赤。 赤い瞳は真っ直ぐと天を見据え続ける。 真っ直ぐ真っ直ぐ見据えてそらさない。 これから自分が歩むであろう赤い紅い道を。 そして放心状態から抜け出した母である女は叫ぶ叫ぶ叫ぶ。 「どうして!どうして!?」 泣き叫ぶ。 赤子も泣き叫ぶ。 ドウシテ?ドウシテ?
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