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そして彼女と僕との差を思い知らされて悲しみと嫉妬とともに疑問がうまれてくる。
どうして父さまと母さまは僕を閉じ込めるの?
どうして母さまは来てくれないの?
どうして父さまと母さまは僕を抱きしめてくれないの?
愛してくれないの?
どうしてどうしてどうしてドウシテドウシテドウシテドウシテ?
いつものようにまたその女のコは現れた。
でもその日はいつもと違うことがあった。
父さまも一緒だった。
そしてこう言ったのだ。
「ユズハ今日からこれは君の玩具だよ」
僕にはむけたことのない優しい笑みを浮かべながら父さまは言った。
それを見て僕は嫉妬心で一杯になる。
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