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「「はっぴばーすでーなつき~♪」」
朝突然、教室のドアを開けたらクラッカーのパンッという音と共に
なんとも汚い数人の歌い声が俺に浴びせられた
「フゥッ!18歳おめでとう~!」
「泣くなよ~!」
「……」
今日は俺の18の誕生日
最後の誕生日。
「ばーか。心臓にわる…」
「うおりゃ!!」
バシッン!
「!?…」
いきなり聡が現れたと思ったら
俺の顔面に立派なショートケーキのホールをぶち当てた
「いっえーい!!サプライズ成功!!?」
「おい…」
「お味は?」
「おい」
「えへっ」
俺は聡の胸倉を掴み持ち上げた
「まっまあまあ夏樹。ショートケーキだぜ?高いんだぜ?許してよ~」
「はあ…余計なお世話だ」
ため息をつきながらも、内心ここまでしてくれるのが嬉しかった
聡は俺がもう長くないことも知ってるからこんなにしてくれんだな
「そんな不機嫌な顔しないで嬉しい顔しろよ~」
「嬉しいよ…」
「え!?なに?嬉しい?素直に言えよ~ツ ン デ レなんだからぁん」
聡はつんつんと突いて、俺の顔についてる生クリームをぺろっと舐めた
「うげっ…!!!?」
「聡きめ~あはは!!」
「うっふん」
他の友達が笑う中、何故か聡はオネェキャラに…
きもい…
「だから笑えって~!まあ、他にもまだプレゼントはあるかんな!!」
「なんだよ…」
生クリームをティッシュで拭きとりながら、ましなプレゼントだと期待する
「じゃあっ~ん!ここも不機嫌なお前に元気を取り戻してもらう最強兵器!」
俺の下半身を指指しながら
聡は大量のエロ本を俺の目の前に晒した
「はあ!?」
「これ俺の宝物なんだからな~特にエロいやつをお前にプレゼントしてやるよ!ところどころ汚れてるのは使い古した証拠さ」
親指を突き出し、ウインクをして輝かしい笑顔を見せた
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