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「驚いたか?」
「え、ええ……」
「そうか。じゃあ君は本当に信じているんだな。俺のこの姿を見たって、君以外の全人類は被り物だと言うだろうさ」
バロックはそれだけを確認するのが目的だったようで、髪の色と共に本物の耳を引っ込めた。
「あ、何で戻しちゃうんだよ!」
ロジャーが再び眼鏡を掛けようとするバロックに抗議した。
・・・
「こんな姿を他人に見られたら大変だからだ。俺はこの世界で本当の姿を晒すつもりはない。勿論、マンガ物理学もな」
「……!」
皐月はバロックの奥に何か冷たい物を感じた。
「お前がここにくるのは分かっていた。だから俺はお前に警告する。これ以上馬鹿な真似をするな」
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