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「もしかして、君はバッグス・バニーを知らないのかい!?」
「えっ?ええ……」
何故かフォローしているロジャーから非難の目を向けられ、皐月はかなり焦った。
「まさか君があのバッグス・バニーの息子だったなんてね。そしてまさか伝説のコメディアンの息子である君がカートゥーンを壊そうとするなんて!」
「バッグス・バニーの名を知らないアメリカ人はいないが、アニメ大国日本では殆ど知られていない。これが現実だ。ましてや【ロジャー・ラビット】名を知っている者が果たしてどれだけいるか……」
「…………」
その名前をバロックが口にした途端、突然ロジャーが黙り込んでしまった。
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