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「ボクの名前はロジャー・ラビット。でも、ロジャー・ラビットに非ず。これが今君に言える限界かな」
「ロジャー・ラビットだけどロジャー・ラビットじゃない……?」
皐月の中でロジャー・ラビットと言う言葉がゲシュタルト崩壊を起こしかけた。一体ロジャー・ラビットとは何なのか。そして、ロジャーの正体とは……
「もしかしてバロックみたいにロジャー・ラビットの息子?」
「No」
「兄弟?」
「No」
「従兄弟?」
「No」
「娘!?」
「No」
「あーもう!じゃあ何だって言うのよ!」
「ロジャー・ラビットはロジャー・ラビットさ。大丈夫、ボクは冗談は言うけど嘘は付かないよ」
そう言うと、ロジャーは混乱する皐月を置き去りにして部屋から出ていった。
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