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「立ってくださいまし。早くここを離れた方が宜しいわ」 そう言うときびすを返して歩き出そうとする。 「あっ、すいません!」 まずい、土地勘のありそうな人と離れたくない、と思って立ったはいいが彼女は相当に背が高い。 180、いや190センチは余裕で越えているんじゃないか? 見上げる形になったので若干の違和感を覚えながら続けた。 「ここは何処なんでしょうか?」 まずはそれだ。テレポートかタイムリープか知らないが、この女性の服装からしてありえない場所に迷い込んでしまったのは確実だ。 けど、何も情報がないよりはマシだ。
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