闇色と五つの花

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いつもと同じ電車に乗って、 いつもと同じ職場で、 いつもと同じ仕事をする。 年度初めだから残業もなく帰社もまたいつもと変わらない時間。 都心にある職場から30分くらいの大学時代から住んでいる白いアパートが俺の城。 通勤的には不便っちゃ不便だけど、住み慣れてるし色々と便利だからそのまま住んでる。 坂の多い住宅街の、小高い所にあるアパートから眺めは最高。 8畳の1DKと、広くも狭くもない俺の家は、 可もなく不可もない俺自身を表している様だ。 平平凡凡な容姿と 至って普通の収入に 特になんでもない性格。 俺の人生を役に当てはめるなら絶対に『村人A』 .
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