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「海斗ぉぉぉぉぉぉ!!!!」
『叫ぶんじゃねえよ。うっせーな』
「秋保が俺ん家に住むってどういうことだよ!!」
お世話になります
その言葉はもちろん、"一緒に住む"ことを意味している。
それにパニくっている俺を、電話の向こうで宥めることもせず、マイペースで話す海斗。
むしろめんどくさそう。
パニくるよな、普通は。
弟分が荷物1つで家にやってきたら。
まるで嫁ぎに来るみたいな…
…いろいろだめだろ。
『秋保が行きてぇって言うんだから止める必要はないだろう』
「兄としてそれでいいのか」
『秋保の頼みは聞いてやるっていう俺の昔からのポリシーでな』
「…………」
海斗たちの両親は、いない。
海斗が高1のときに、事故で亡くなったんだ。
『お前も知ってんだろ。秋保は昔からあまり物欲がない』
「ああ、」
『その秋保が楽しそうにお前のことを話して一緒に住みたいって言うんだから、反対できるわけがない』
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