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「ユウさん」
「だから、…っ」
再び名前を呼ばれた直後、背中から回された腕が、視界に入った。
同時に、背中に感じる温もり。
床にバケツを置いていた最中だった俺は、不意討ちの秋保の行動に、また固まった。
…さっき、腕を掴まれたときも思ったけど
力の強さとか、手の大きさとか、肩幅の広さとか
何もかも、俺の最後の記憶の頃から、成長してしまった。
ただ単に大きくなったんじゃなくて、
すっかり"いい男"となった秋保。
そんな"いい男"に、後ろから抱き締められてる、この状況。
「ちょっ…」
「変なことしないんで、一緒に寝たらだめですか?」
「…はぁぁぁ?!」
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