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8歳も年下の、それも親友の弟にされた告白。
ただただ驚いた。
昔から、秋保が幼い頃から知ってる。
今と変わらない無表情さだったけれど、自分によくなついて、可愛いやつだった。
でも、記憶とずいぶん変わった秋保が目の前にいる。
背も声も顔も、以前とは全然違う。
"いい男"になった弟分に告白されて、動揺してる自分がいる。
「…そう、ですか…」
俺の返事を聞いた秋保は、肩を落として離れた。
「じゃあ…」
と告げた背中は、少し悲し気な気がする。
(悪いことしたな…。って言っても、付き合うことはできないんだけどな)
秋保の背中を見送って、自分もその場を後にした。
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