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「あの…何で手掴むの?」
触れる手にドキドキしながらも、おそるおそる聞いた。
返事がないのでちらっと顔を見ると。
―意地悪な笑い…
「そんなに俺に会いたかった?息切らして走るほど」
―?!なんで知って
「俺、ずっとここに居たわけ。上村を待っててさ。そしたら全力でお前が走ってきて、チャリ探してると思ってたら俺の名前のとこで止まるし。それのどこが偶然?」
言えない。
…好き なんて、言えない。
カァッと顔が赤くなっていくのが自分でも分かった。
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