*2章*

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…そ、そーなんだよね 班が違うんだよ。 くじ引きで離れてしまった時の、何とも言えない悲しさが蘇ってきた。 「別に三浦が居なくてもいいし。それよりさ、私が持ってきたジャガイモ見てよ!形綺麗すぎてヤバい!」 素直になれない私はそっけなく言うと、話を一気にそらした。 ガサガサ… …ん? かばんの中に手を突っ込んで、ジャガイモを探していた私は、一瞬で顔を青くした。 「さくら?どーした…って、もしかしてあれを忘れた?」 ない!ないないない! かばんを逆さまにして、必死で探すけど目当てのものがなかった。 あの形のいい、コロッケ作りに一番重要なもの。なくてはならないもの。 …ジャガイモ忘れた
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