*2章*

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顔を青くしながら、とりあえず私は同じ班の人達に謝りに行った。 「…は?樋渡、お前今なんつった?」 「あの、ジャガイモを…忘れてしまったようです。すみませんっ」 ブンブンと顔を下げた。 「おま…コロッケ作りでイモ忘れるって…ありえねーだろ!」 頭を抱える男子に、謝罪を繰り返していたら、女子の皆が言葉を発した。 「まぁまぁ。近くのスーパーに行くにしても、昼休み終わっちゃうよね…どーしよか?」 うーんと唸るみんなに、私は必死で言った。 「あ、私がいって…」 「ちょ、イモ忘れちった」 声の主を見ると、三浦がいて。三浦班の人達は、は?と顔をしかめていた。
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