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ハァ ハァ ハァ
し…しんどい!
新学期の初めから寝坊した私は、坂道を全力疾走していた。
―何か今日は絶対に良いことない気がする…。遅刻しちゃおっかな。
「おっせーぞ、樋渡ー」
溜め息をつこうとした瞬間に呼ばれたから、きっと間抜けな顔だったと思う。振り返ると、大好きな君がいた。
「三浦じゃん!ちょうど良かった!チャリの後ろ乗せてっ」
前言撤回。一緒に登校出来るチャンスじゃん!あ、でも昨日の夜お菓子食べまくったし、重いかも…。
変な心配をしていた時に三浦は一言笑顔で言った。
「無理!大丈夫、その調子なら間に合うって~」
シャー…
…え?ホントに行っちゃった?冷たいやつ!最低!
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