*2章*

11/12
前へ
/24ページ
次へ
ハァ ハァ 目的地は、自転車置き場。 そこであいつの名前を探す。 三浦… 三浦颯太… あった! お目当ての名前を見つけたと同時に、後ろから声をかけられた。 「樋渡じゃん。どーした?」 ーわわっ!三浦だっ 「あ、あのね!別に待ってた訳じゃないんだけど!たまたま通り過ぎたから、150円返さなきゃなって!ほら、人に物借りたらすぐに返しなさいってお母さんに言われてるし!」 …ヤバい、今かなり早口だった。というか怪しい?もしかしてキモいとか思われた? 変な汗が出てきそうだったけど、三浦はふはっと笑った。 「すっげー早口。聞き取るので精一杯。サンキュ」 優しい笑顔で手を伸ばしてきたから、安心して私も手を伸ばした。 ―ガシッ …ん?
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加