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ハァ ハァ
目的地は、自転車置き場。
そこであいつの名前を探す。
三浦… 三浦颯太… あった!
お目当ての名前を見つけたと同時に、後ろから声をかけられた。
「樋渡じゃん。どーした?」
ーわわっ!三浦だっ
「あ、あのね!別に待ってた訳じゃないんだけど!たまたま通り過ぎたから、150円返さなきゃなって!ほら、人に物借りたらすぐに返しなさいってお母さんに言われてるし!」
…ヤバい、今かなり早口だった。というか怪しい?もしかしてキモいとか思われた?
変な汗が出てきそうだったけど、三浦はふはっと笑った。
「すっげー早口。聞き取るので精一杯。サンキュ」
優しい笑顔で手を伸ばしてきたから、安心して私も手を伸ばした。
―ガシッ
…ん?
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