*2章*

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「あの…何で手掴むの?」 触れる手にドキドキしながらも、おそるおそる聞いた。 返事がないのでちらっと顔を見ると。 ―意地悪な笑い… 「そんなに俺に会いたかった?息切らして走るほど」 ―?!なんで知って 「俺、ずっとここに居たわけ。上村を待っててさ。そしたら全力でお前が走ってきて、チャリ探してると思ってたら俺の名前のとこで止まるし。それのどこが偶然?」 言えない。 …好き なんて、言えない。 カァッと顔が赤くなっていくのが自分でも分かった。
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