*1章*

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「うちのクラスの男子ってさ、結構当たりだよね~」 放課後になって、奈々と茜と3人で喋っていると、茜が急に言い出した。 「うんうん。サッカー部多いし。あ、あそこサッカー部いるじゃん」 奈々の視線をたどると、サッカー部が紅白戦をしていた。その中には三浦の姿もあって、目で追っていると奈々がまた喋りだした。 「三浦って格好いいよね!誰とでも仲良くできるし、サッカー上手いし!」 「春休みにも何人かに告られたらしーよー。」 「えっ!それで返事は?」 「全部答えはNOだって。まぁ告ったらOKされそうな奴、一人いるけどね」 …ぶっっ 二人の会話を聞きながら、水を飲んでいた私はいきなり二人に見つめられ、吹き出してしまった。
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