――仕事――

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「……やはりな」 ザザが再び呟く。 「わかってたんなら教えろよ!」 「勁力発動時の手首への負担を考えなければあのタイプなら反撃できる。それくらいわかってろ」 「う~い……痛っ」 トレスは答えながら腕の杭を抜いた。そして生体系勁力『再体』を発動し、傷を急速に塞ぐ。 「あいつは?」 「ビルの中に入った。おそらくあそこが隠れ家で、いままでの行動から考えるとあそこに何かがあるのだろう。フフッ少しは面白くなりそうだ」 ザザから含み笑いがこぼれる。 「そんなに戦いに楽しさを求めんなよ……」 相棒の戦闘狂にげんなりしながらもトレスは腕の具合を確かめて再び剣を握った。
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