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花屋の前に太陽光を跳ね返して輝く銀髪を発見。アイツだ……。
近づいて話しかける前にその銀髪の男は振り向いた。
男――晴れているために夢よりもさらに輝く銀髪。目は見たこともない金色。髪と同様に輝いている。
そして容姿は……男の目から見ても文句のつけようのないほどの美貌だ。
今も花屋の女性たちが仕事をしながらも男をチラチラと見ている。
「どうしたトレス標的は見つかったのか?」
「聞くまでもないか……。お前が見つけたかもと思った俺がバカだったよ……」
ある程度予想していた結果。
「てか、お前探してた?」
「探すのはお前の役目だ」
「んな役割分担はしてねえっ!お前も探せ、銀髪金眼無駄に美形=ザザ・フォル・ジ・カルカ・タレクシオォォォ!!」
トレス絶叫。
「ってか名前が長げぇ」
「何度も言うが我が一族は、自分の名前・母の名前・父の名前・祖父の名前・友の名前で皆名前が構成されている。だからこれが普通なのだ。何度聞いたらわかる馬鹿者が!」
「じゃあお前の親父の名前何なんだ。なんだよ『ジ』って!」
「五月蝿い……」
「なんだよ『ジ』って~」
「五月蝿いと言っている!」
「ジ~」
「……!!ええい、探せば良いのだろう探せば!」
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