第一章 出会い

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 その日、僕のお城は慌しかった。  いつもは静寂に包まれている僕の部屋にも、何かが爆発しているような轟音や、金属のぶつかり合うような音、そして怒鳴り声が、遠くから聞えてくる。  なんだろうと思いバルコニーから眼下を眺めてみると、僕が見た事も無いような大勢の人間が、お城に雪崩れ込んでくるところだった。
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